【雑記】知財を扱ったミステリー小説を紹介します

●『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』
著者:南原 詠
特許権を盾に企業から巨額の賠償金をせしめていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来(おおとりみらい)が、今度は「特許権侵害を警告された企業を守る」ことを専門とする特許法律事務所を立ち上げた。
今回のクライアントは、映像技術の特許権侵害を警告され、活動停止を迫られる人気VTuber。奔走するも追い込まれた未来は、いちかばちかの秘策に打って出る。特許のスペシャリスト・弁理士の豪腕が炸裂する!
(宝島社ホームページより)
第20回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

●『ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来』
著者:南原 詠
宮城県の久郷いちご園では、久郷出身の大学研究員・初田優希が、新品種“絆姫(きずなひめ)”の開発に成功。さらに世界的なパティスリー「カリス」に気に入られ、クリスマスケーキに使用されることになった。しかし初出荷前日、大手商社の田中山物産より「『絆姫』という名称は当社が持つ商標権を侵害している」との警告書が届いたのだ。カリスからは、名称変更せずに速やかに解決すること。もしくは全被害額を支払うよう宣告される。いったいどの段階で名称が漏れたのか――。
分が悪すぎる状況のなか、クリスマスは刻々と迫り、大量のいちごは出荷できない――。
追い詰められた未来は驚天動地の勝負に出る!
(宝島社ホームページより)
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著者の南原詠さんは元エンジニアで、現在は企業内弁理士として勤務されているそうです。

2作とも、絶体絶命と思われる状況の中、知財に関する法律を巧妙に使って、思いもよらない方法で相手を打ち負かすというストーリーがとても面白かったです。
特に『ストロベリー戦争』の方は、題材がいちごの名前ということで馴染みがあるため話に入りやすく、ハラハラしながら一気に読めました。
一方、『特許破りの女王』の方は、登場する企業が多くて技術も難しく、私にとっては一度読んだだけで全て理解するのはかなり難しいなと感じました。

専門的なことは抜きにしても、ミステリーとして法律バトルが面白いので、ご興味のある方はぜひ読んでみてください。

(事務担当)

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